こうめのはなし

不倫して裁判経験した女の話

不倫する女の心理とは

いろいろなコラムで不倫にはまりやすい女の特徴などまとめられています。これはたしかにと思うものもありますが、そうではないと思うもののほうが多いです。おそらくケースによって違うのでしょう。ここではこうめの例を示します。これまでの記録記事とは違ってこの記事は少し感情が入っています。

まずは東村アキコ先生の漫画、東京タラレバ娘を読んでみてほしいです。このなかの登場人物の1人が不倫に走る様子がとてもリアルに描かれています。こうめもこの状況に近いものがありました。

知り合った時は結婚していると知らず、会話を通して友人のように仲良くなっていく。相手がこちらの好意を確認したのち、実は結婚していることが発覚する(このタイミングは綿密に計算されているとおもう)。好意が高まり正常な判断が難しい状況で、不倫だけどいいか?と選択を迫られる。ここで引ければもちろん不倫には発展しない。ただ、『え…どうしよう…不倫なんてしたくないけど…どうしよう…やめなきゃ…でもいますぐ?え?』と迷う状況におそらく多くのひとが出くわすのです。

ここで結婚していると知らなかった、というのは言い訳だろと思うひともいるかもしれない。ただ、自然な状況で知り合ったひと、例えば趣味のサークル、仕事関係のひとなどいかにも恋愛という場でないところで出会ったひとにわざわざ結婚しているかどうかなんてまず聞かない。こっそり薬指の指輪をチェックするくらいが普通です。

そしてここから、家庭がうまくいってないとか、すでに別居中だとか、離婚にむけて話し合っておりほぼ確定しているだとか、子供がいる場合は産後クライシスだとか、こどもがうまれてからセックスレスだとか、散々聞かされます。そうすると不倫するしないはさておき、この人を放っておけない、せめて元気になってほしい、という気持ちが湧いてきます。このときすでに好きだからそれも自然です。そうこうしているうちに引くタイミングを逃し、ズルズルと不倫関係に発展していくのです。

このとき、別れて自分と…なんてことは思っていませんでした。なぜこのひとはこんなに辛い思いをしているのだろう?とか、ただ目の前にいる好きなひとが辛そうにしているのをどうにかしたいと思っていたのです。

そして、そう思いながらも、この間ずっと罪悪感にさいなまれたり、倫理的な自分と壮絶な格闘をしています。

こうめの例は、不倫をする女の典型的な特徴のひとつと言えると思います。精神的に大人でありたいと思っている、など背伸びをしたがるが本当はジメジメウジウジして生臭く幼稚。

先にご紹介した漫画の東村アキコ先生は、この不倫する登場人物に『〆鯖女』と名付けておられました。言い得て妙。

不倫だとわかったときに引けなかったこと、結果たくさんのひとを傷つけてしまったこと。いまでも本当に後悔、反省しています。前轍を踏んでほしくありませんので書きました。