こうめのはなし

不倫して裁判経験した女の話

その不倫は嫌い

不倫をしていることは、その時点で、ほめられたものではありません。それは理解していて、なお不倫を続ける人の中には、自分なりのルールを作り、絶対にそのルールを超えない人もいるものです。別れてほしいとは思わず、迷惑をかけたり、壊してやりたいなど全く思っておらずに、ただ静かに好きでいさせてほしいだけです。


もちろん、そうでない人もいます。別れてほしい、自分と結婚してほしい、彼を貶めたい、苦しめたい…人の幸せが憎い、そういう気持ちの人たちがいることもたしかです。


不倫のニュースが昨年、今年と多いですが、不倫と聞くだけでアレルギー的に嫌悪感があるわけではないこうめでも、理解できる不倫とそうでない不倫があります。2016年一発めの、有名優等生タレントとバンドボーカルの不倫は、推測の域は出ませんが概ね理解できましたし、正直なところタレント女性には心底同情しました。


2017年の、俳優とグラビアアイドルの不倫は嫌いな部類です。悪意や打算を感じます。また女性からある種の葛藤がまったく感じられないのも、共感できない理由のひとつだと思います。ある種の葛藤とは、彼のこと、奥さまのことや、お子様のこと、今後の自分のこと…などいろんな迷いの中にいながら、自分なりに折り合いをつけてルールを作る、その過程です。


繰り返しにはなりますが、不倫をしていること自体、そもそもほめられたものではありません。それでも、いろんな種類があり、いろんな感情があることは、わかります。その不倫は、嫌いです。