こうめのはなし

不倫して裁判経験した女の話

当事者尋問の心得

少し前後しますが、当事者尋問のときに気をつけることを書きます。


服装

黒や紺、グレーなど落ち着いた色味。スーツがあるひとはスーツが無難。メイクは控えめ、長い髪は結んでいきましょう。


持ち物

印鑑、身分証明書が必要です。また、最後に提出した最終答弁みたいなものも持っておくと読み直しができるので便利です。

その他は代理人の指示に従ってください。


心得

当事者尋問となりますと、原告と顔をあわせることになります。大変にストレスのかかることです。気持ちが荒れると思いますが、裁判は冷静なものであり、想像よりはるかに事務的です。問題点をひとつひとつ処理する作業です。つとめて、冷静でいてください。


原告側の代理人は、気持ちをかき乱すような質問をしたり、意図や目的のある質問をしてきます。すべて原告に有利な情報を引き出したいためです。心を乱されて、ふいに出た言葉のあげあしをとらせてはいけません。回答は短く、はい・いいえで答えられるものはそれだけでいいです。だらだら話さず、簡潔に答えてください。感情は交えず、事実を整理する感覚でいてください。


そしてこれは強く言いたいことですが、当事者尋問は裁判官の心証が大きく影響します。法律は原理、結局ひとがひとを裁くのです。心から反省し、気持ちを改めたはずです。それをしっかりと態度で示してきてください。


自分は悪くない!自分にはこういう理由がある!と思う方もいますでしょうが、事実があるならば、現行の法律を前にして個人の思想は無力です。もちろん事実無根なら声高に主張してください。それでも裁判官に嫌われる態度はしないほうがいいと思います。


以上が当事者尋問の心得です。

どうかできる限り落ち着いて、行ってらっしゃい。